戸倉小学校 伝統の蚕飼育(繭かき)
2022.07.29
夏休みに入ってはいるが7月29日、戸倉小学校の体育館で、お世話担当の4年生(担任の先生と生徒とお手伝いの保護者)たちで、「繭かき」の作業が行われた。専用の器具で繭を押し出し、丁寧に手で取り外します。
今年は全部で10kgの繭が取れた。うち7.55kgが出荷可能( 1個約2gなので約3775個)な繭だそうだ。残りの1225個は繭細工のコサージュ(コサージュも生徒と保護者の手作り)になって、今年度の6年生の卒業式の時に贈られる。
*蚕の飼育は学校の全ての教科が含まれていると講師の阿部一郎さん、「数を数えたり、量りで量ったり、繭の糸の長さを測ったり、蚕や繭の平均を取る”算数”」「蚕や繭、桑、上蔟などの漢字を書くことができるようになる”国語”」「出荷したりすることで流通を知ることができる”社会”」「孵化仕立ての蚕からの成長や飼育をする”理科”」。今回今年最後の「繭の学習」の作業は、教室での机と紙の勉強ではない実践的な「算数」と「社会」の勉強になったことだろう。
35年目の伝統の養蚕総合学習となった。講師の阿部一郎さん来年もよろしくお願いします。
*写真・情報提供:波伝谷地区 渡辺さん